あたまの中の1LDK

毎日、本、勉強の整理整頓

ハガキに母が怒った理由

高校生のとき、家のポストにサラ金のハガキが入ってた。

他のハガキと封筒と一緒にリビングの机に置く。机は、私や弟のプリント、母宛ではない郵便物、お酒の瓶缶で散らかってて、人が住んでいないようなリビングだった。

母が家に帰ると、とても怒っていた。父に詰め寄ったが知らないの一点張りだったとブツブツいつものようにキレていて、その時の私は、知らないなら知らないんでしょうと聞き流した。

 

今日、うしじまくんを少し読んだ。新人が金に困った人間の住所に、仰々しいキャッチコピーの入ったハガキを送っていた。個人情報は高く売れると言っていた。

そうだそうだ、そうだった。

祖母の家に進研ゼミのハガキが届かないように、去年の私に就職活動のセミナーハガキが届くように、ハガキはその情報を求める人間に届くんだった。

つまり、父はあの時期に消費者金融に金をかりるなり、それに準ずるような組織に個人情報が流れるようなことをするなりしたんだろう。

 

一度だけ話したことのある投資家は、高学歴で騙された事のある人間の個人情報は高値で取引されているって言ってた。高学歴は高収入なわりに、騙されてもプライドが高くて周りに相談しないから再度騙しやすいらしい。

 

最近はやりの無料でお金を配る人達にも、そういう個人情報は流れているんだろうか。

なんだか嫌なこと思い出してしまった。

 

 

 

最終講義を受けて

大学生活、最後の講義を受けてきた。

最後の講義は専門科目の講義で、ゼミの教授の最終講義だった。

 

恐らくお金を払って講義を受けるのは最後だろう。

200人ほどが入る教室で、講義後の花束授与用の花束を隠しながら、講義を受けた。

聞いたことのある名前の思想家、意識してこなかった概念、現行法をつくる骨子、難しい。正直あまり理解できてない。

 

難しいけれど、抽象的概念を現行法や判例に照らし合わせながら、概念が現実の問題や構造を言葉にしてくれる。

頭の中になかったものや、ぽんやりと漂っていたものが言葉になる。

実体法みたいに課題に直接アプローチする方法を学ぶのも好きだったけど、そもそも課題はなんなのかを言葉にして、抽象的なアプローチの概念を何種類も知る方が好きだったな。

 

新しいことを頭に入れて、疑問がうかんで、それが解決される。

本を読むのとは違う。単純に喋ってもらった方が分かりやすい、法律の本って難しい。

それに、板書で図式化、頭の中の疑問を先生が問題定義してくれて、一緒に解決までプロセスをたどってくれる。理解できない所はすぐに聞ける。

なんて贅沢なんだ・・・。

贅沢だ、もっと勉強すればよかったという先輩や大人の声を横目に、自分なりにしたい勉強はできたかな。

卒業必要単位+10くらい取ったし、図書館履歴を見ると500冊ほど借りてたみたいだし(ちゃんと読んだのかは不明)、習ったことで盛り上がれる友人もできた。

大学を卒業したときにまたそこら辺は書くとして、凄く充実した大学だったな。

 

教授に花束を渡して、受ける大学講義も終わりだとしみじみした。お疲れ様でした。

 

これから主に考えることは、会社の利益のために、どうプロジェクトを回すかになるんだろうな。

高くて広い視野で、法律とは社会とは、何が最適でどうあるべきかを目一杯勉強できる時間は減っちゃうな。これからは実践編だ。

自分の食いぶちにはならないけど、こういうことを考えられる余裕をもって生きていきたいな。

最後の最後で哲学にも興味が出てきた。

色んな人の考えを勉強して、知って、じっくり話せるような環境が東京でもできたら良いなと思う。

ブスってなに?

「あいつは顔面偏差値15!」

「うちは?うちは?」

「おまえは45くらいやろ」

「んなおまえは40や」

これは、喧嘩ではなく夕食時の会話の一部。女子寮に居たとき。

この2人は喧嘩しているわけじゃなくて、よくこういう会話してる。

あの子は可愛い、橋本環奈の顔になりたい、デブスのミニスカは無理・・・

学校のクラスメイトの可愛い子からブス話に移って、自分のディスに移って、まあ言うて中の下やろと話が落ち着き、可愛くなりたいで〆。

 

「ブスって何?どこまでが普通でどこからがブスなの?」

怒ってるわけでもなく、単純に疑問だった。

テレビに映ってるアイドルが可愛いことは分かるし、皆可愛いと褒めてる。

じゃあブスってなんだ。

私も口が悪いが、ブスという言葉を使った記憶があまりない。

ブスの概念が分からない。

「可愛くない子は皆ブスだよ!!」

この子のブスの定義はものすごく広かった。

可愛い子が多いなら狭くなるけど、上の会話を聞いてそうとは思えない。

 

罵り言葉としてのブスってどういう感情の時に使うんだ。

対象は可愛くない子だけどさ、「ブスが!!!!」で話が進むんだろうか。

私はどういう罵り言葉を使うんだろう。

「誠実じゃない」「嘘つき」「最低」「おまえの意見は聞いてねえ」・・・

相手の行為に対して怒ることが殆どだと思う。

じゃあ、ブスっていう罵り言葉は、相手が可愛くない事への不満を発散してる状態って事??

彼女たちは自分にもブスを山ほどぶつけてたけど、それは分かる。

もっと可愛くなれたらいいなという希望と、満足いかないギャップへの苦しみが自分へのブスになってるのかもしれない。

でも、他人がブスで困る、不愉快、怒る状態ってなんだ。

そうだ、結論はブスだけど、行為はあったわ。

「ミニスカの着用」「男と教室でいちゃつく」とかだ、なんだろう、「ブスのくせに」って言ってたから「ブス」にはあの価値観の中では及ばない領域の行為なんだろう。

ヒロイン行為とでも一旦置いておくとして。

 

自分とブス(ここでは彼女たちにブスと言われている可愛くない女性全員)は「ブス」という共通点がある。

つまり仲間。でも「ブス」という言葉で両者をいつも罵ってて、悪い意味での同族。

でもミニスカや男といちゃつく等の行為は、あの価値観では許されない行為だ。

そこで、ブス仲間の基準取締委員会的な会話で、「ブスのくせに」っていう悪口が成り立つ。

なんとなく整理できた気がする。

 

「悪口やいじめは自分に返ってくる」ってあるあるな言葉や漫画での展開はこういう仕組みなんだと思う。

その中でも、悪口を自分にも使ってるから、人を傷つけてる自覚が薄いんだろう人にとくに当てはまる。

リスカして手首から血がダラダラ出てる人に「私も腕傷つけたから、あなたも刺すね!」って向かってこられたら恐怖やん、頭おかしいって思うやん。

自分もブスだと下げて、相手を傷つける保険をかけて、しっかりブス基準取締委員会会議で盛り上がって、さらに基準が厳しくなって、自分の基準内でできることが狭くなって、またブスへの監視が厳しくなる。

負のループやん。

 

あの時なんで言葉にできなかったんだろう。

ブスの定義を教えてもらったけどしっくりこなくて、違う考えで生きてるんだな、で終わってた。

なんで違う考えなのかとか、そういう考えだとどうなるかとか考える頭ができて無かった、少し悔しい。

でも言ったら言ったで、「おまえもブスや!」で終わってたのかな、今の私から見たらあまり幸せそうに思えないけど、楽しそうに話してたし、もしかしたらブス基準取締委員会は当時の彼女たちのやりがいある仕事やったんかも。

 

 

 

整理

こじらせてるのは分かってるんだけどっていう話。

 

珍しく、今寂しい気分。

昨日会った人とどうなるか、どうしたいかを考えたけど。

自分の感じた違和感が、照れているのか、不快感なのか分からない。

再度されたいか、もっとして欲しいかを考えたら、答えは否。

頭の中では「なんなんだこの人は、何を考えているんだ」まあセックスでしょうけど。

じゃあ不快なんじゃないか。

というのは簡単だけど、こうやってウジウジ考えてることに、次に会う予定が決まっていることに、自分の無意識に期待してしまう。

友人との話でも出たけれど、自分の気持ち的な進展と相手の欲望との速度が違うんだと思う。

 

友人のその先の感情が分からない。

憧れはあるけれど、素質がないならしょうがないのかもしれない。

 

私が2人きりになる男の人は正直、おかしい人が多いと思う。

事実として、批判無しに男女の友人に意見を聞いても「普通じゃない」「気持ち悪い」って返ってくるし。

 

一方で、じゃあ自分は普通なのかというと多分「普通じゃない」と思う。

特別視というわけではなく。

対人に話しすぎてしまう、コミュニケーション中の奉仕姿勢、本人に「抵抗」が上手くできない(よっぽどの事件になって初めて拒絶する)、合理的、正直すぎる。

 

他の女ではなく、私と2人になる一番のメリットは「女の子と会話が続く」ことだ。

たいして中身のある会話じゃないけど、私の会話は質問ベースだからなあ。

昨日の人も含めて、受け身な元カノに話題提供に疲れ別れたが、彼女が欲しい人が多い気がする。もう少し考えると、共通点に低くない自己評価があるな。これはなんだろ。

 

自分の特質に好意を持つ男の人が好きじゃないなら、自分の外観的な要素を変えないと。どうすればいいんだ。もっといろんな男の人とご飯いこ。

 

とりあえず今、自分がどうありたいかというと、むやみに触られくことなく、友達がいい、めんどくさいからって人間関係を簡単に消すのはもう嫌だ。

 

そのためには、違和感のあるボディタッチには拒絶を、このまま告白された場合は自分とのズレを絶対言う、関係を消す前に本音を伝える。

 

ああめんどくさい、これが人類始って本能的にも娯楽的にも続いてるなんて正気かよ。

今も、めんどくささに、気持ち悪さに、下心に、直接質問をぶつけて関係を解消したいって気持ちがある。

日記

1日、内定先提供の講義を受講してた。

あの講座は良い仕組みだと思う。

ZOOMによる受講で、講師とのコミュニケーション方法が3つに分れてる。

・YES or 無反応の挙手、4択式の問題を解説後に解く(手間が掛からない、匿名)

・簡単な返信(名前が出るが、皆が仮説を言うだけ。結構発言してるから楽しい。)

・講師に直接質問できる(匿名で分からないことや更に解説を求めることができる。)

大学生が中心に受けていると考えてるけど、積極的に質問や発言してて嬉しい。

全体受講者数が分からない(積極的な人の割合も分からない)から皆が積極的に見えているだけかもしれんけど。

私の受講のしやすさは、沢山の若者のインサイトに対応した結果なのかな。

製品やサービスは、意識されない表面下に沢山の人の思考と金が埋まってる。

社会は私が思ってる以上に作り込まれてる。

 

やならいけんことなら、みんながやる気や当事者意識を持ってる方が楽しい。

やる気無いとか、できないとか、余裕ぶる共感で微妙に安定した空気で進むのがしんどいから。

 

昼は王将で餃子と餡掛け炒飯買った。

夜はその残りを食べた。

食べたいと思ったものを、食べたいときに食べたいだけ食べる。

幸せ。

 

鼻水がでる。ティッシュが無くなってきたから明日買わないと。

ピグマリオン効果

あまりにも過去のこと思い出すから、「思い出したこと」カテゴリーを作った。

 

ピグマリオン効果、次会う時までに調べといて。」

 

ピグマリオン効果・・・『教師が期待をかけた生徒とそうでない生徒では成績の伸びに明らかな違いが見られたという。このことから、他者への期待値がその後の成長を決定づける大きな要因のひとつになると考えられている。』

 

「調べました。期待して頂いてると解釈しました。」

ってだけ。○○効果が沢山載ってる本読んだら思いだした。

 

結局その人に頼ることはなかったけど、初対面の1時間で私に何かしらを期待して、その後も時間を割いてくれた事実が嬉しかった。

自分が何かをできる可能性を感じてもらえたんだって。

あの時よりは少し大人になった気がする、落ち着いたら少しだけ高い視座で見ることができるようになった。ブチブチ文句を垂れるだけじゃなく反省できることも増えた。

ビジネスマンのための「行動観察」入門

「行動観察」で徹底すべきポイント

1、必ず現場で行動を観察する

【メリット】

・アンケートやグループインタビューでは顕在したニーズやリスクしか分からない。潜在的なニーズ、未知の課題、未共有ノウハウを顕在化できる。

・社会通念バイアス(トイレの後に手を洗う”べき”でも男性は洗ってない人も結構いるらしい)を排除できる

2、根拠のあるソリューションを提案する

★人間工学、エスのグラフィー、環境心理学、社会心理学、表情分析を下に分析して根拠とする。

 

「行動観察」のステップ

フィールドをよく観察、事実をありのままにとらえる

→様々な事実について、可能な解釈を考える

→★の知見を踏まえて構造的な解釈を試みる

→その事実をより良く説明できる仮説を考える

→得られた仮説に基づいてソリューション案を出す

→そのソリューション案を簡素に実施して、効果を見て有効性を確認する

 

トピックごとの注目ポイント

1、対人(隠れた欲望、営業)

・観察対象に「批判されたと感じさせる言葉」を使わない

(×それって不潔じゃないですか?○どうしてですか?)

・事実や他人に対して謙虚である

・途中では結論めいた報告をしない(被報告者にバイアスが掛かる)

・お客さんに80%話してもらう

・ファーストコンタクトは明るい表情

・相手に必ず親切にする

・個別の対応(観察→ニーズに対応)

・顧客中心主義

 

2、対環境(にぎわい、癒やし、残業、生産性向上、活気)

・サクラによる盛り上がりは一時的なもの、自己利益のために顧客をコントロールしようという発想では限界がある。

・目的共有によって集団で走りながら考えられる空気(なぜ○○をするのか?)

・見てもらいたいものを見えてもらえない(パーソナルスペース、話しかけられたくない、導線、情報過多)

・多すぎる選択肢は、大きくグルーピングしてフローチャートみたいに選べるようにする

プロスペクト理論・・・人間は得より損を過大評価すること。でも売上を考えるとほんとに損かな?

・顧客志向を基に、細かい妥協はしても本質的な所ではしない

・ポスターを貼る場所のポイント「よく見てもらえる場所に貼る」「最適なタイミングで見てもらう」

・購入までの細かいフロー。顧客がクリアすべき課題の解決

・お金を払う、帰る時にしっかり笑顔(笑顔の継続時間)・サービスへの好感を想起させることでリピーター獲得

 

共通することは

観察では、先入観を持たない、信頼構築、教えてもらう姿勢、批判しないこと。

良しとされる組織は、細かなコミュニケーション、ポジティブなフィードバック、目的共有、顧客志向、笑顔ができている。

 

初めて新書をまとめてみたけど、上手くできないしドッと疲れた。

なれたらもっと速く上手くできるんかな。